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メーリングリストサーバを構築する「Mailman」

このセクションのぽいんと
@複数のユーザで情報の共有を行なうためにはメーリングリストが利用される。
A特定のアドレスにメールを送信すると、リストに登録されている全てのユーザに配信される。
BMailmanはメーリングリストの管理をブラウザで行なうことができる







★メーリングリストとは
メーリングリストとは、1通のメールを一度に複数の人に送信するための仕組みのことで、Postfixをはじめとするメールサーバーの機能を利用して実現することができます。
このメーリングリストを利用すれば、メーリングリスト利用者は特定のメールアドレスにメールを送信するだけで、メーリングリストに登録されている全ての会員ユーザに対して、そのメールを配信することができます。この特徴から、特定の人と個人的に情報交換をするのではなく、特定のテーマを決めて興味を持った人同士で情報交換を行う場としてよく利用されます。

★Mailman
Mailmanは、メールサーバのメーリングリスト機能を簡単に扱えるようにするためのメーリングリスト管理ソフトウェアです。ブラウザ上やメールによって入退会操作が行えたり、プライバシーを守るための設定や、一時的にリストから投稿を送るのを停めたりと、管理者やメーリングリスト利用者にとって様々な便利機能を備えています。

他のメーリングリスト管理ソフトウェアであるfmlやmajardomo等は、専門的なコマンドの知識が必要とされますが、Mailmanでは初期設定さえ済ましてしまえは、後はWeb経由でより簡単にメーリングリストの管理が行えるように考慮されています。

★Mailmanのインストール
Mailmanでメーリングサーバを構築するには、メール配信用に必要なメールサーバ(MTA)とAPIをサポートするWebサーバが必要になります。今回は、メールサーバにpostfix、WebサーバにApacheを使って構築して行きます。Mailmanをインストールするサーバが、WWWサーバ、及びMTAサーバとして構築されていることを確認して下さい。

[rotto@linux ~]# yum install mailman [enter]



「Complete!」と表示されれば、インストール完了です。

★Mailmanの設定1−−−Apacheの設定ファイル
Mailman用のApache設定ファイルである”/etc/httpd/conf.d/mailman.conf”は、Apahce起動時に読み取られます。このファイルには、2つの「Alias」設定がおこなわれています。
「ScriptAlias」とは、通常のWebコンテンツ用の「Alias」ではなく、CGIを設置するディレクトリの「Alias」を設定する場合に利用する設定です。

ScriptAlias /mailman/ /usr/lib/mailman/cgi-bin/
<Directory /usr/lib/mailman/cgi-bin/>
    AllowOverride None
    Options ExedCGI
    Allow from all
</Directory>








Alias /pipermail/ /var/lib/mailman/archives/public/
<Diredtory /var/lib/mailman/archives/public>
    Options Indexes MultiViews FollowSymLinks
    AllowOverride None
    Order allow,deny
    Allow from all
</Directory>










このファイルが有効になるようにApacheのリロードを行います。

[root@linux ~]# /etc/rc.d/init.d/httpd reload [enter]
httpdを再読み込み中:                      [ OK ]




★Mailmanの設定2−−−Mailmanの初期設定
サイト管理者パスワードは、Web経由でメーリングリストサーバの管理を行う際に必要になり、新たにメーリングリストを作成する際や、リスト管理ページへログインするときに使用されます。
以下のコマンドを実行して、サイト管理者パスワードを作成してください。

[root@linux ~]# LANG=en_US,UTF-8 /usr/lib/mailman/bin/mmsitepass [enter]
New site password:---------------->パスワードは確認を含めて2回必要です。
Again to confirm password:
password changed.






次に設定ファイルの変更を行います。Mailmanのデフォルト設定は、”/usr/lib/mmailman/Mailman/”にある”Defaults.py”にあらかじめ記述されています。ただし設定の変更を行うには、このファイルを直接編集するのではなく、”/etc/mailman/mm_cfg.py”(実際は/usr/lib/mailman/mm-cfg.pyのシンボリック)を編集または追記することで設定を行なっています。この”mm_cfg.py”に記述した各設定項目のパラメータは、”Default.py”のパラメータよりも優先的に使用されるので、同じ設定項目に関しては”Default.py”の設定内容を上書きする形になります。では、実際に”mm_cfg.py”の編集を行います。

[root@linux ~]# vi /etc/mailman/mm_cfg.py [enter]



今回はMailmanを起動させるための必要最低限の編集のみを行います。
Mailmanが起動すれば、Web管理ページより詳細な設定変更が可能になります。編集・追加する設定項目は以下の5つになります。
81行目の設定を変更します。この設定は、Webアクセスを行う場合のサーバのホスト名を指定します。
(注意)自分の名前解決が可能な場合には変更不要です。

DEFULT_URL_HOST = 'kansai.homelinux.com'



82行目の設定を変更します。この設定は、メーリングリストに使用するメールのドメイン名を指定します。
(注意)こちたも、自分の名前解決が可能な場合には変更不要です。

DEFULT_EMAIL_HOST = 'kansai.homelinux.com'



これ以後は設定ファイルの最後に追記します。この設定はWeb管理画面で使用する言語設定です。"ja”を指定して、日本語表示を行います。

DEFAULT_SERVER_LANGUAGE = 'ja'



この設定は使用するMTAの指定です。Postfixと連携させますので、”Postfix”を指定します。

MTA = ’Postfix’



★Mailman専用aliasesファイルの専用
Postfixでは、”/etc/aliases”を編集することにより簡単なメーリングリスト作成することができることは、紹介済みです。
Mailmanを利用してメーリングリストの管理を行う場合は、このファイルとは別に独自で使用するaliasesファイルを作成する必要があります。
このMailmanようのaliasesファイルを作成するには、以下のコマンドを実行します。

[root@linux ~]# /usr/lib/mailman/bin/genaliases [enter]



”/etc/mailman”ディレクトリに”aliases”と”aliases.db”ファイルが作成されます。

[root@linux ~]# ls -l /etc/mailman [enter]
合計 36
-rw-r-----  1 root  mailman    41 6月 13 22:48 adm.pw
-rw-r-----  1 root  mailman   355 6月 13 22:55 aliases
-rw-r-----  1 root  mailman  12288 6月 13 22:55 aliases.db
lrwxrrwxrwx  1 root  mailman    34 6月 13 22:47 mm_cfg.py -> /usr/lib/
mailman/Mailman/mm_cfg.py
-rw-r--r--  1 root mailman   14110 3月 8 02:00 sitelist.cfg 











”aliases.db”ふぁいるに、mailmanグループで書き込みができるように変更します。

[root@linux ^]# chmod g+w /etc/mailman/aliases.db [enter]



★Postfixの設定変更
MailmanをPostfixっと連携させるには、Postfixの設定ファイルである”/etc/postfix/main.cfを一部編集する必要があります。

[root@linux ~]# vi /etc/postfix/main.cf [enter]



まず、”/usr/lib/mailman/bin/postfix/main.cf”コマンドにより作成した、Mailman用aliasesファイルをpostfixで扱えるように、
37行目のalias_mapsにパス情報を追記します。

alias_maps = hash:/etc/aliases,  hash:/etc/mailman/aliases



"hash:/etc/mailman/aliases"を追記します。
次に、Mailmanと整合性を保つために、399行目のコメントアウトを外して区切り文字として、”+”を使用するように設定します。

recipient_delimiter = +



最後に、以下の設定項目を”main.cf”の最終行に追加して、”-owner”と”-request”アドレスを特別扱いしないように設定します。

owner_request_special = no



設定後、Postfixを再起動します。

[root@linux ~]# /etc/rc.d/init.c/postfix  restart  [enter]
Shutting down postfix:                         [ OK ]
Starting postfix:                             [ OK ]





管理メーリングリストの作成
Mailmaを起動する前に、管理用メーリングリストを作成する必要があります。このメーリングリストは必ず作成してください。
また、このメーリングリストに付ける名前は、”/usr/lib/mailman/Mailman/Defaults.py”の「MAILMAN_SITE_LIST」で設定されている値を使用しなければなりません。
デフォルトでは”mailman”に設定されています。今回はこのデフォルト値を使用して管理用メーリングリストを作成します。
管理用のメーリングリストを新規に作成するには以下のコマンドを実行します。
(注意)リスト管理者のメールアドレスとリストのパスワードは任意で結構です。

[root@linux =]# LANG=en_US.UTF-8/usr/lib/mailman/bin/newlist  [enter]
Enter the name of the list: mailman  [enter]
Enter the email or ht person running the list: user01@kansai.homelinux.com [enter]
Hit enter to notify mailman owner・・・・・・・







この後mailmanを起動するとuser01@kansai.homelinux.com宛てに、作成したメーリングリストに関するメールが送信されますので、WindowsのメーラあるいはWebmailから確認してください。
”/etc/mailman/aliases”ファイルにリスト名”mailman”で設定が追記され、自動的に”aliasas.db”ファイルにその設定が反映されます。”aliases”ファイルを一度「cat」等で確認してみて下さい。

[root@linux ~]# cat /etc/mailman/aliases  [enter]
・・・・・・・・・・・
# STANZA START: mailman
# CREATED: Thu Oct 21 07:43:37 2004
mailman:              "usr/lib/mailman/mail/mailman post mailman"
mailman-admin:         "usr/lib/mailman/mail/mailman admin mailman"
mailman-bounces:        "usr/lib/mailman/mail/mailman bounces mailman"
mailman-confirm:        "usr/lib/mailman/mail/mailman confirm mailman"
mailman-join:          "usr/lib/mailman/mail/mailman join mailman"
mailman-leave:         "usr/lib/mailman/mail/mailman leave mailman"
mailman-owner:         "usr/lib/mailman/mail/mailman owner mailman"
mailman-request:        "usr/lib/mailman/mail/mailman request mailman"
mailman-subscribe:       "usr/lib/mailman/mail/mailman subscribe mailman"
mailman-unsubscribe:     "usr/lib/mailman/mail/mailman unsubscribe mailman"

# STANZA END: mailman



















設定が完了しましたら、Mailmanを起動します。

[root@linux ~]# /etc/rc.c/init.d/mailman start  [enter]
mailman を起動中:                         [ OK }




システム起動時にMailmanを起動させたいのであれば、以下のコマンドを実行します。

[root@linux ~]# chkconfig mailman on [enter]



(重要)いったん作成したメーリングリストのリスト名やリスト管理者のメールアドレス等の設定は、変更することができません。
もし変更したい場合は、既存のメーリングリストをいったん削除し、新たに設定を変更したメーリングリストを作成する必要があります。
※メーリングリストを削除するには以下のコマンドを実行します。

[root@ linux ~]# /usr/lib/mailman/bin/rmlist -a リスト名 [enter]




★Web経由でメーリングリストサーバを運用する
ここまでの設定が完了していれば、Web経由でメーリングリストサーバの管理が可能になります。Webページ構成は、大き「@リスト管理用ページ」と「Aリスト会員用ページ」の区別でき、前者のページで「@リストの作成と管理」、後者のページで「Aリストへの入退会」の設定が行なえます。
■操作編
@まず、ブラウザで”http://kansai.homelinux.com/mailman/listinfo”⇒「mm_cfg.pyのファイルのDEFAULT_URL_HOSTで設定したアドレス」を開く。
AMailman の「リスト一覧ページ」へアクセスします。⇒「現在公開されているメーリングリスト一覧」が下部に表示されます。
(注意)mailmanではIPアドレスでアクセスすると正常に動作しません。正しく名前解決ができるように設定を行なって、ホスト名でアクセスするようにして下さい。

リスト一覧ページには、現在公開されているメーリングリストが表示されます。「リスト管理一覧ページ」をクリックすることでリスト一覧ページへ移動し、リストの表示されているリスト名をクリックすることで「入退会フォーム」へ移動することができます。新規メーリングリストを作成するには、リスト管理一覧ページへ移動し、「新しいメーリングリストを作成する」をクリックします。

リスト作成フォームが表示されますので、」「リストの名前」、「管理者メールアドレス」、「初期リストパスワード(任意)」、「リスト認証者のパスワード(mmsitepassコマンドで作成したサイト管理パスワード)」等を入力して、画面一番下にある「リストを作成する」ボタンをクリックします。

「リスト管理ページへ行く」をクリックし、先ほど登録したメーリングリストの初期パスワードを入力し、【ログイン】ボタンをクリックします。

Milmanは「会員管理」や「プライバシの設定」など様々な設定をリスト単位で行なうことができます。
これらの設定は全て”リスト管理ページ"で行うことができ、各設定項目の詳細な説明等も記載されていますので、そちらを参考に設定を行なってください。

”リスト管理一覧ページ”のリスト名をクリックすれば、そのリストの”リスト管理ページ”へアクセスすることができます。ただし、その際にパスワードが必要になりますので、リスト作成時に設定したリスト管理パスワードを使用してアクセスして下さい。

また、メーリングリストの入会登録に関しては、「リスト一覧ページ」の公開されているリストの中から入会したいリストをクリックします。「入退会フォーム」が表示されますので、簡単に登録が行えるようになっています。



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